
実印が必要になったのは、初めてマンションを購入することにした時でした。何か特別な印鑑というイメージが強かったので、最寄りの駅前にあったハンコ屋さんに飛び込みました。自分で印鑑を注文することも生まれて初めてのことでしたので、正直に店主に相談しました。扱いやすい客と思われたのか、親身になってくれたのか、よくわかりませんが、自分の知らない印鑑のことを説明してくれました。 実印もいろいろなサイズ、材質がありましたが、一生使うものだから良い材質のもので作ったほうが良いというコメントでした。知識がなかったこともあり、素直に店主の意見に従って、紹介された中では一番大きなサイズ、材質も彩樺で作ることにしました。出来上がった実印を見ると、確かに立派でした。
費用も高かったのですが、実印という特別なものにふさわしいという感じでした。なんとなくステータスシンボルとなりそうな印象でした。その後、マンション購入の際や、その後マンションの売却などで何回か実印を使いましたが、ほかの方の実印と比較すると、私のものよりも小さなサイズの実印ばかりでした。購入直後は、見るからに立派なものを作ってよかったと思いましたが、使ってみると人生で実印を使うケースが少ない人間にとっては、無駄な出費であったかもしれないと思うこともあります。
初めて自分で作った彩樺の実印を使ったのは、結婚して間もなく購入したマンションの契約でした。不動産購入も初めてなので、契約書に押印する時には、結構、緊張したことを覚えております。これを押してしまうと、”後戻りできない”という気持ちと”自分の財産ができた”という満足感が交互に浮かびました。購入して3年、マンシ…
男女で実印としての印鑑の選び方は明らかに大きな違いがあります。具体的に言うと男性の印鑑の選び方というのは一見してどういう字が書いてあるのか分からないようなかっこつけた字を選ぶ傾向にあります。ですが、女性の印鑑の選び方は書体が丸くてすごく読みやすい印鑑を選ぶ傾向にあります。それはどうしてかというと女性の場合は印鑑の…